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2016年鐘10月号巻頭言

 ロザリオの記憶 

主任司祭 ミカエル 山浦 義春

10月はロザリオの月です。聖母を通して父なる神様に私たちの思いと願いをお捧げする月です。イエス様に寄り添う聖母に私たちの信仰を向ける特別な月です。これはカトリック教会において伝統的に守るべき大切な習慣であり、守られてきた信心であり、伝えるべき美しい祈りです。ここ日本でもこの習慣はある程度根づいていると思います。私の地元長崎でも大切な習慣としてロザリオの祈りは受け継がれています。私がはじめてロザリオにふれ、ロザリオの祈りをしたのは初聖体の頃です。初聖体のプレゼントに頂いたロザリオは一連一連色が違い、五色の輝きがありました。それを手に家族と、地域の方々と、そして教会でロザリオの祈りをし、そのロザリオの珠を大事な宝物にでもふれるかように手繰っていました。本河内の神学校時代には巨大なロザリオに出会いました。それはロザリオを唱えながらルルドへ参拝できるよう、ルルドまで昇る階段の手すりにロザリオの珠がついたものでした。私もアヴェ・マリアの祈りを唱え、一つ一つの珠聖母への思いを込めながらルルドまでのぼり、ルルドの水を飲んだ懐かしい記憶があります。手にもって祈るロザリオから、体全身で祈るという貴重な機会に触れた思いでした。そして長崎本河内教会主任の時には念願のフランスルルドでロザリオの祈りを唱える機会に恵まれ、初誓願の時に頂いたロザリオをもって、ベルナデッタの前に姿を現したした聖母出現の地を訪れました。この時のロザリオは私の恩人が使っていたロザリオを分解し新しい鎖をつけたもので、恩人にとっても大切なロザリオでした。ルルドでの祈りでは、聖母の姿に接したベルナデッタの気持ちが不思議と伝わってきて、ベルナデッタと心を一つに祈っているような感覚になり、時代を越えて共に祈ることができることに大変な感動を覚えました。そして、恩人のロザリオを握りしめながら、恩人がロザリオを通してこのような祈りの時を与えてくれたことに気づき、驚きと喜びの気持ちをロザリオの祈りにのせ、聖母を通してイエス様にお捧げしました。この時は、仲間の思い、自分の思い、そしてベルナデッタの思いそれぞれをロザリオの祈りでつむぎ、冠を作り、聖母の頭上にそれを捧げているような不思議な感覚を覚える祈りでした。初聖体の時頂いたロザリオ、ルルドに備え付けられた巨大なロザリオ、大切に受け継がれて来たロザリオとの出会いは、私にとって大切な記憶以上の自分の生きた証です。この10月のロザリオの月に、あらためてロザリオにふれる機会をもちませんか。ロザリオをしていた時の記憶を振り返れば、そこにはロザリオがとりもった仲間との出会い、ロザリオによって結ばれた聖母への思い、聖母によってイエス様と結ばれた喜びと希望があると思います。まずはロザリオを身近においてみましょう。